肺のまわりの筋肉は歳とともに硬くなり、呼吸の回数が増えてしまう傾向があります。
しかし、「肺ストレッチ」を行って、肺の動きが本来のしなやかさを取り戻すと逆に呼吸
の回数は少なくなってゆく傾向があります。実はこれが様々な体調改善に繋がります。
良い呼吸と悪い呼吸
呼吸には、「良い呼吸」と「悪い呼吸」があり、良い呼吸と悪い呼吸では、 取り込む酸素の量が20%~30%も違うそうです。取り込む酸素の量が少ないと、様々な体の不調に繋がります。
◆良い呼吸
酸素を多く取り入れることで細胞が元気になり免疫力が高まります。血流が良くなり、冷え性や便秘なども改善されます。
自律神経のバランスを整えリラックス効果を感じやすくなります。
◆悪い呼吸(浅い呼吸)
倦怠感や頭痛、不眠、食欲不振などの症状が出てきます。また、
自律神経のバランスが崩れてしまうので、血液の流れが悪くなり免疫力も低下します。免疫力が低下すれば当然、病気にもなりやすくなります。
肺を動かす『呼吸筋』
肺はそれ自体で膨らむことはできず周りにある筋肉『呼吸筋』によって動かされています。
●息を吸うときに使うのが吸息筋
●息を吐くときに使うのが呼息筋
この筋肉がこり固まると呼吸する力が落ち、肺機能も衰えていきます。
呼吸筋を鍛えることで肺の動きが本来のしなやかさを取り戻し体調の改善に繋がります。
☆ 呼吸筋を鍛える・肺ストレッチ ☆
肩の呼吸筋ストレッチ
背中の吸息筋ストレッチ
胸の吸息筋ストレッチ
呼吸を変えることによって改善する方法
■眠れない時は口すぼめ呼吸 鼻で1秒~2秒吸って、口をすぼめて4秒吐くことで副交感神経にスイッチが入り眠りやすく
なります。
■緊張しているときは1.2呼吸
緊張時は吸う量が多く、体は過呼吸気味になっています。1秒間で息を吸い2秒間で吐くこと
で脈拍が落ち着き、緊張がほぐれる効果が期待できます。
肺ストレッチで呼吸を整えて、心も体も健康に!